常々、「人と比べることはやめて、自分の心を見ていこう!」というセリフを言ってきた私です。
もちろん、その時は本当にそう思っていたし、
人と比べて落ち込んでいるより、自分の良いところを褒めた方が生きていく上でベストだと思っていました。
ですが、今回、私が人と比べて落ち込んだ時
その気持ちを感じるだけ感じきった後に、なんともいえない爽快感が残りました。
その時に感じた思いを忘備録として残しておきます。
「人と比べるのはやめよう」というのは自己否定の一つだった
今回、私が比べて落ち込んでいたのはこちら
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華麗なる嫉妬
7月に入ってから、どうも「嫉妬心」なるものがメラメラと出ています。 羨ましいなぁ~ という思いは、まぁまぁちょいちょい出 ...
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趣味で野球の写真を撮っているのですが、
強力なライバルが現れたという話です(笑)
とはいえ、相手は高校生。
大人げないかなぁ~と思いつつ、
若さとかには勝てないなど、まぁまぁ悔しい思いをしていました。
もう、とにかく感じるだけ感じきった後
「あ、私は自分の撮りたい写真を撮ればいいんだよな」
という事に気づいたのです。
私の目指す写真と、彼女の目指す写真は違うかもしれない。
それなのに、勝手にライバル視してたなぁ~って。
彼女は、私がどんな写真を撮りたいのか
思い出させてくれる存在でした。
そう考えたら、もう感謝しかなくて。
Instagramにも自分が好きな加工やトリミングで出せるようになりました。
人の目を気にして写真を撮るってやっぱり違うよなぁ・・・
それに気づけたことはとても大きかったです。
そんなとき、ふと
「あ、他人と比べたらダメというのは自己否定なんだな」
って感じたんです。
せっかく出てきた感情にしっかりと向き合う
基本的に、感情には蓋をしたら余計にややこしくなります。
だからこそ、出てきた感情は味わい尽くして昇華させるのが一番!
出てきた感情に
「あー、そう思うか。そう感じるのか」
って客観的に対応する。
なので「人と比べて落ち込む」という感情も味わい尽くすことが大事なんだよね。
「人と比べる事」=「悪いこと」
だと、私は思っていたようで、人と比べて落ち込む人に対して
「人と比べないで自分の心をみよう!」
と伝えていました。
これ、私は「人と比べるのをやめる」という意味だと思っていたのですが、
ちょっと解釈が異なるように思います。
人と比べることで出てくる感情を感じる
つい、人と比べてしまう事ありますよね?
そんな時
「ダメダメ!人と比べたらダメ!」
と思っちゃうのですが、それは感情に蓋をしている状態となります。
人と比べてしまったときはチャンスです!
人と比べて自分がどんな感情や思いを持っているのか
再確認できるチャンスなんですよ!
自分の中に閉まっていた思いや感情が出てくるので
見逃さず、それを捕まえて、こんな感情持っていたんだって感じ切りましょう。
ほんとこれ、すごく大事!大事!
蓋をしちゃうと、また同じことで落ち込むので、やっちまった方が後々楽になります。
そんなわけで、今回の感情を出し切った経緯を書いておきます。
感じきることで出てくる思い
高校野球の写真を撮るようになって、最初は普通に楽しんで撮っていた私。
ある日から、先輩達がInstagramをフォローしてくれるようになってからおかしくなりました。
「見ている先輩達が気に入るような写真を撮らないと・・・」
と、先輩達に媚びるようになったんですね(笑)
やっぱり、被写体の彼ら自身が「かっこいい!」とか「撮ってくれてありがとう!」とか思ってくれないと寂しいと思うようになったんです。
そこへ女子高校生カメラマンの登場!
その子が撮った写真を先輩達がアイコンにしたりしていると、先の気持ちがあると落ち込むわけですよ・・・
久しぶりに出た嫉妬、焼きもち、いろんな思いが出てきたとき
「あ、これは感じきるようにしないと、写真も楽しくなくなる」
と思って、出てくる感情を感じきるようにしました。
ある一言が私を救ってくれた
そんな時、2年生のお母さんが私に声をかけてくれました。
「あの写真、とてもよかったです。見てとても泣いちゃいました~(´;ω;`)」
と、おっしゃってくださいました。
レギュラーが3年生ばかりの中、唯一2年生が1人だけレギュラー入りしています。
その2年生の子は、いつも他の2年生のことを気にかけていたそうです。
ちなみに、20名のメンバーの中で2年生はこの子と合わせて2人だけ。
そんな中、夏の大会1回戦の終盤に、もう一人の2年生が出場したのです!
その時、たまたま内野でこの2人が並んで会話してたので、
「あ!2年生の2人が並んでる!チャンス♪」
と思って、写真を撮ったのです。
大会では2年生が出場する事があまりなかったので、これはいい瞬間だな~と自分でも自画自賛(笑)
レギュラーの2年生の子は、家に帰ったら
「今日、〇〇(もう一人の2年生)が出たよ~」
と嬉しそうにお母さんに報告してたそうです。(かわいいw)
いつも他の2年生を気にかけているだけに、とてもうれしそうだったとか。
そんなやり取りがあった後、私の写真を見て泣いちゃったとか。
「本当にいい写真で、うれしかったです!」
と、涙ながらにお礼を言われた時
「あ、私はこのために写真を撮っていたんだ」
と、初心を思い出しました。
私の写真のきっかけは子供の親
私が写真を始めたのは、もちろん息子の写真を撮るためでしたが、
チームみんなの写真を撮ることで、親が喜んでくれたことが嬉しかったからでした。
野球は、広いところでやる競技です。
なので、どんなプレーだったのか、どんな表情をしているのか、見ている親は分かりずらい事が多いのです。
そんな中、カメラで表情がばっちりと写っていると
「こんなに楽しそうにやってるのね~」
「この表情良いね~。家では見せない表情だよ」
など、子供の意外な一面が見られるようで喜んでくれました^^
そんなことがきっかけで、望遠レンズまで買って、ここまでのめり込むようになったのです(笑)
そして、子供たちが楽しく野球をやっている姿を見て
これまでグランドに来なかった親も来てくれるようになるかな~と淡い期待も込めながら写真を撮っていました。
子供が一生懸命やっている姿は素晴らしい

何かを一生懸命にやっている子供の姿って、やっぱりカッコいいのよね。
それがレギュラーじゃなくても、試合に出られなくても、
みんなで目標に向かって一生懸命にやっている姿は、この時しか見られません。
しかも高校が最後です。
だからこそ、高校生は眩しいくらいにキラキラしています。
そんな瞬間を、ほかの親御さんと共有できれば!
と、そんな思いでこれからも写真を撮っていこうと気持ちが固まりました。
人と比べることで、
初心を思い出し
どんな写真が撮りたいか思い出し
自分の軸がしっかりと出来た
ものすごいギフトを頂きました!
そうしたら、もう本当に嫉妬心にさえ感謝ですよw
ただただ、私の撮りたい写真のためだけに
シャッターを押そうと思って2回戦を撮っていたら、
600枚超えててびっくり(笑)
これからも、自分の撮りたい写真のために
ただただシャッターを押し続けたいと思います。
最後に
「人と比べて落ち込んでもいい」
「人と比べて落ち込んだら、その感情を大事にして」
「人と比べて出てきた感情を感じきったあとに、素晴らしいものが見えるよ」
人間って面白い!
感情って面白い!
と、思った経験でした。
ライバルって本当に人を成長させるねw
今まで逃げてきたから、初めての体験でしたよww