こんにちは!ゆきこです♪
久しぶりに面白くて一気読みしちゃった本に出合いました。
『コーヒーはぼくの杖』
私はコーヒーが結構好きなのですが、
お店に行ってまで飲むほどではないです(笑)
でも、やっぱり美味しいコーヒーって言われると気になります。
そんなコーヒー好きからのこの本。
15歳でコーヒーを焙煎して販売してるってすごい!
と思って、表紙を見てみたら「アスペルガー症候群」という発達障害を持っているんですね。
なるほど!なっとく!
「天才」なんだね^^
その情報が入ることで、読む前からさらにワクワクしました。
そして、「普通」という意味をとても深く考えさせられます。
子育てにお悩みの方は鑑定すると、スッと心が軽くなることもありますよ♪
響くん、お父さん、お母さんの視点でストーリーが展開する
このお話の主人公は「15歳の響くん」です。
小学校から中学、そして今に至るまでの響くんの人生が語られています。
普通、こういった本って、誰かが文章を書いてドキュメンタリータッチで描かれていることが多いですよね。
『コーヒーはぼくの杖』は、
響くんの章⇒お母さんの章⇒お父さんの章
という風に、それぞれの思いが描かれています。
それは、小学校の時、中学校の時、コーヒー焙煎を始めた経緯に分かれていて、
それぞれに、響くんのその時の思い、お母さんのその時の思い、お父さんのその時の思いが読めるのです。
これ、本当にすごく良いなぁと思いました(^o^)
勝手に親戚のおばちゃんみたいな感覚になるんですよね~(笑)
そして「アスペルガー症候群」という発達障害を持っている人は、どんな思いで学校に通っているのかもわかります。
「普通」という言葉の意味がとてつもなく重い
小学校までは、周りの理解もあり、なんとか楽しく学校へ行けた響くんですが
中学に入ると、集団の中でもがき始めます。
「普通」にノートを取ることが出来ない
「普通」にテストを受けることが出来ない
「普通」に部活動をやることが出来ない
「普通」に漢字を書くことが出来ない
響くんは「普通」になろうと真面目に努力します。
この努力が泣けるほどに切ないのです・・・
そして、この時期の母親の気持ちも痛いほどにわかる。
周りと同じように出来ない不安。
それは、子育てをしていると誰しもぶち当たる不安だと思います。
私は息子の小学生時代を思い出しました
私は息子が小学生の時にそれを感じました。
息子は保育園の頃から、やや多動気味でした。
落ち着きがなく、自分のやりたくない事は無視。やりたいことには集中力を発揮する。
感情がはっきりと表に出るので、怒りやくやしさを感じると、泣いてしまいます。
それは、5年生頃まで続きました。
そこでやはり不安になる(-_-;)
ママ友に「病院に行ってみた方がいいんじゃないの?」と言われてショックでした。
ですが、担任の先生に相談すると
「これくらい、大丈夫ですよ。しっかり感情を抑えられるように成長していますし」
と、ありがたい言葉を頂きました。
保育園の先生や幼稚園の先生からも
「発達障害というレベルではない」
と言われていたのですが、やっぱり心配ですよね^^;
6年生になったらだいぶ落ち着き、中学1年生になったら感情をコントロール出来るようになったみたいです。
本人曰く、
「小学生時代は暗黒時代だった」
そうです(爆笑)
それくらい、息子も悩んでいたのかもしれません。
「普通」じゃなくてもいいと思いつつ、普通を望んでしまう矛盾
子供が学校へ行くことが苦痛になったら、学校なんて休んでいい!逃げてもいい!と思っている私ですが、本当にそういう事態になったらめっちゃ悩むと思います。
子供を守りたいと思いつつ、やっぱり動揺しますよねw
高校へ進学しないと就職先が狭くなる。
それって、本当かな?
世にもてはやされているのは「天才」の人々です。
普通の生活をしている人は「天才」を羨ましがります。
でも「天才」は今の教育の中では生きにくい・・・・なんという矛盾なんだろう。
「天才」発達障害児の頭の中
私は、発達障害児の娘さん二人の日常を描いている漫画を読んでいます。
新聞で毎週連載しているのですが、これがまた面白いのです!
発達障害を持っている子は、本当に真面目で一生懸命。
言われたことや言葉をそのままに受け取ります。
その様子が微笑ましくて面白いのですが、
育てているご両親はきっと大変ですよね^^;
毎週、ひなとかのんちゃんの漫画を読んでいるので、発達障害児の行動がある程度わかるのですが
響くんの独特の感性も面白いのです。
ですが、本人はいたって真面目で真剣なのです。
その部分も響くんと親の視点から描かれています。
これがまた面白くて、読み応えあります。
全ての子育て世代に読んでほしい!ヒントがいっぱいの子育て術
中学1年の2学期から学校へ行かなくなった響くん。
体からストップがかかるまで頑張った響くん。
心まで壊れなくてよかったなぁと思います。
ご両親が本当に素敵で、響くんの気持ちに寄り添いながら頑張っている姿は、とても勇気をもらえます。
響くん独特の感性により、両親が響くんへの対応を間違えたとしても
後から間違いを訂正して、よりよい方向へ導けばいい。
この本では、アスペルガー症候群の子育て法は書いていません。
書いてあることは普通の子育て法です。
必ずしも最初から完璧な子育てはない。
たまに失敗もするけれど、その失敗を受け入れて、
子供と対話すれば必ず挽回できる。
だから、大丈夫だよ。
と、そっと言ってくれている本です。
子育てに悩んでいる人も、悩んでいない人も
読んだ後には心が軽くなっている、そんな本でした。